常松大帆医師

私はワインを一人で飲むことは決してありません。
必ず人と一緒に、美味しい食事と味わいます。

ともに過ごす相手も含めてワインの美味しさがあるのです。
医療での仕事でも同じようにどのような患者様を相手にするかによって、その治療の「味」は変わってきます。

たとえ、はじめてお会いする患者様だとしても、まずは想像から始まります。
お会いしたての時には病気は見えないことの方が多いものです。
同時に患者様の「感覚」も見えないことが多いのです。
まずは、問診や診察の中での会話を楽しまなければ、患者様の理解につながることはありません。

生き生きと伸びるブドウの木は、大きな葉に包まれます。
ブドウの果実に栄養を与え成熟させるのは太陽ではなく葉です。ブドウは日陰で育ち、乾燥させないように日差しから守ることも大切です。

そうです。
一般的に良いと思われていそうなことでも、冷静に見返し、本当に正しいのかを吟味してみる必要があるのです。

そこには専門性と経験が必要になってきます。 その一助となれるよう、私も日々努力してまいります。