工藤智博医師

一言で健康といってもイメージは掴めないものでもあります。
漠然と不自由なく生活できるうちは特に疑問を持たないのかもしれません。

しかし、“その時”は突然とやってきます。

私は救急外来の現場で“そのような状況”が日常的に診られる中で仕事を続けてまいりました。
考えられないような、悪夢のような非日常が突然とやってくるのです。
中には精神を病んでしまう方もおられました。
聴いていると、身体的な快復ではどうしようもないこともありました。
病気というのはきっかけでありながら、人生を大きく変えてしまうほどの影響を及ぼすことも多々あるのです。

当然身体的なことを治療することでも、精神的に快復することも多くあります。
ただ、その精神的なものも含めた健康管理は予想以上に煩雑であり、判断に迷うことも事実です。