メディカルスキンケア

内服薬とは？

肌の状態を改善するために、身体の内側からアプローチする治療方法があります。この方法では、毎日医師の指示に従って服用することで、美肌効果を感じられると言われています。一般の市販薬やサプリメントとは異なり、医師による診断のもとでのみ処方される医薬品は、より高い効果が期待できます。

内服薬の種類について

シナール（ビタミンC）

主成分であるアスコルビン酸（ビタミンC）によって、シミの原因となるメラニンの生成を抑制し、シミやそばかすを予防します。また、コラーゲンの生成を促進することで、ハリのある肌を保つのにも役立ちます。

ビタノイリン（ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12）

皮膚や粘膜の健康維持に貢献し、肌荒れやニキビを予防します。特にビタミンB2は肌荒れやニキビ、湿疹に有効であり、ビタミンB6はアミノ酸や脂質の代謝に関与し、美肌をサポートします。

ハイチオール（L-システイン）

ターンオーバーを正常化し、肌本来の機能の回復を促進することで、シミやそばかすの治療に効果があります。

ユベラ（ビタミンE）

血流を改善し皮膚の新陳代謝を促進することで、お肌のターンオーバーを正常化し、色素沈着やシミ、そばかすの改善に役立ちます。

トランサミン（トラネキサム酸）

肌内部での炎症を抑制することで、メラニンの合成を抑制します。特に肝斑に対しては、トラネキサム酸の内服が第一選択とされ、レーザー治療よりも優先されています。効果の現れるタイミングは個人差がありますが、治療効果は通常1〜2ヶ月後に現れます。

外用薬とは？

肌の気になる部位に直接塗布することで、肌悩みの改善が見込まれます。この治療方法は、医師による処方箋が必要な医薬品を使用することで、効果を実感しやすい美肌治療です。

外用薬の種類について

ヘパリン類似物質ローション、ヘパリン類似物質油性クリーム

効果

湿効果が高く、肌荒れや湿疹を鎮静させます。また、血行を促進し傷跡の改善も期待できます。

使用方法

1日1～数回適量を患部に塗布することです。

注意点

• 眼に入らないよう注意すること
• 傷がある箇所に使用しないこと
• ニキビのある箇所にはヘパリン類似物質油性クリームを使用しないこと

処方できない方

• 出血性血液疾患の方
• 僅少な出血でも重大な結果が予想される方

ケラチナミンコーワクリーム

効果

尿素が角質の水分保持量を増加させ、角質を溶かす作用があります。これにより、厚くなった角質を取り除いて皮膚を滑らかにします。

使用方法

1日1～数回適量を患部に塗布します。

注意点

• 傷がある箇所や皮膚以外には使用できないこと
• 本剤がついた手指で眼を触らないこと
• 粘膜に使用しないこと
• 皮膚の薄い顔に塗る場合は、必ず医師との相談が必要です。