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肥満症の新薬(2026年):マンジャロの次は?日本でいまどの段階か

監修:小林 正敬(こばやし まさたか)|まさぼ内科・糖尿病クリニック飯田橋院 代表理事兼院長。日本糖尿病学会 糖尿病専門医・日本内科学会 総合内科専門医・日本糖尿病協会療養指導医・日本東洋医学会所属。 最終更新:2026年10月

結論を先に: 日本で肥満症の新薬として承認申請(国に薬として認めてほしいと申し出ること)が公表されているのは1剤です。日本で肥満症の第3相(承認前の最後の大きな試験)の結果発表済み・実施中・予定が登録された未承認の新薬は9剤あります。新薬を待たなくても、今使える承認薬で脂肪と筋肉の変化を見ながら治療を進められます。

診察で「マンジャロより痩せる薬が出るなら、待った方がよいのでしょうか」と聞かれることがあります。私は「待たなくて大丈夫です」とお答えしています。薬を選ぶときに私が重視するのは、体重が何%多く減るかより、脂肪と筋肉などの割合を表す「体組成」です。血糖や副作用、続けやすさも合わせて、その方に合う薬を決めます。

この記事でわかること

  • 今日本で使える薬と、開発中の新薬の違い
  • 日本で申請中の薬と、第3相の結果発表済み・実施中・予定が登録された薬
  • 海外と日本で開発の進み方が違う理由
  • 筋肉を守る薬の研究と、体重の中身を見る理由
  • 2型糖尿病や肝臓の病気に関係する新しい動き
  • 新薬を待たずに、今の治療で相談できること

肥満症の新薬の承認状況(2026年10月12日確認)

日本では、肥満症の新薬として承認申請が公表されているのはオルフォルグリプロン(orforglipron)の1剤です。日本で肥満症の第3相の結果が発表された薬や、試験中・試験の予定が登録された薬を含め、未承認の新薬は9剤です。オルフォルグリプロンは米国ではファウンダヨ(Foundayo)の名前で承認され、カグリセマ(CagriSema)は申請済みです。カグリセマの開発元は、デンマークの製薬会社ノボ ノルディスク(Novo Nordisk A/S)です。同社は2026年9月30日、米国の FDA(食品医薬品局)の判断を2026年第4四半期に見込むと発表しました。この記事は、国の試験登録、国の審査機関(日本の PMDA・米国の FDA など)、専門家の審査を経た論文、開発した会社の発表をもとにした一般向けの医療情報です。個別の診断・治療や未承認薬の使用を勧めるものではありません。承認状況は毎月確認し、変化があれば反映します。

主な更新履歴: 2026年10月12日 初版公開

目次

1. マンジャロの次は?次世代の肥満治療薬

日本で最も開発が進んでいるのは、承認申請済みの飲み薬オルフォルグリプロンです。カグリセマ・サーボデュタイド(survodutide)など9剤は、日本で第3相の結果が出た薬や、実施中・予定が登録された薬です。レタトルチド(retatrutide)などは海外を中心に開発が進んでいます。

同じ成分の薬でも、製品ごとに承認された病気は違います。マンジャロとゼップバウンドの有効成分は、チルゼパチド(tirzepatide)です。日本ではマンジャロが2型糖尿病、ゼップバウンドが肥満症の薬として承認されています。セマグルチド(semaglutide)も同様で、ウゴービは肥満症、飲み薬のリベルサスは2型糖尿病の承認薬です(出典1、2、3、4)。

「次の薬」のニュースも、対象の病気と日本での開発段階が分かると、ご自身の治療に関係する話かどうかを判断しやすくなります。

表1 マンジャロの次の薬と、日本での段階

区分 代表的な薬 いまの状況
今日本で使える チルゼパチド、セマグルチド 病状に合えば、今の診察で処方を相談できます。製品ごとに承認された病気が異なります。
日本で承認申請中 オルフォルグリプロン 肥満症で申請済み、日本では未承認です。ファウンダヨは米国での製品名です。
日本で第3相の結果発表済み・実施中・予定を登録 カグリセマ、サーボデュタイド、マリタイド(MariTide)、エニセパチド(enicepatide)、ベロベナチド(berobenatide) 日本人だけの試験や、日本も参加する試験で調べる未承認の新薬です。結果を発表済みの薬も含みます。
海外で開発中・日本の試験なし VK2735、ペトレリンチド(petrelintide)、アレニグリプロン(aleniglipron) 試験の登録施設に日本は入っておらず、海外で研究が進んでいます。

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新薬の開発が進む一方で、今使える薬の対象も広がっています。2026年5月18日から、ゼップバウンドを使える肥満症の条件が広がりました。2型糖尿病だけでなく、耐糖能異常(血糖が高めの状態)なども含まれます。中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(睡眠中にのどがふさがって呼吸が止まる病気)にも使えるようになり、こちらはBMI(身長と体重から求める体格の指標)が27以上の方が対象です。こうした病気がある方は、新薬を待つ間も、今ある薬が治療の選択肢になるかを相談できます(出典3)。

2. 肥満治療薬の比較:今使える薬と新薬の違い

今使える薬と新薬の主な違いは、働くホルモンの組み合わせと、注射か飲み薬か、使う回数です。減量の数値は、試験ごとに対象・期間・比べた相手が違うため、並べて薬の順位をつけることはできません。

GLP-1は、食後に腸から出て、食欲を抑えたり血糖を下げたりするホルモンです。肥満症の治療薬には、GLP-1の受け手(受容体)だけに働く薬と、ほかのホルモンの受け手にも働く薬があります。組み合わせるホルモンには、血糖などに関わるGIP、血糖やエネルギーの使い方に関わるグルカゴン、食欲などに関わるアミリンがあります。カグリセマは、アミリンの働きをまねるカグリリンチド(cagrilintide)とセマグルチドを合わせた薬です。こうした組み合わせに加え、飲み薬や、注射を月1回以下にする薬の開発も進んでいます。

飲み薬では、セマグルチドも日本・韓国で行われた第3相(OASIS 2)が終わっています。日本で肥満症の申請はまだ発表されていません。すでに承認されているリベルサスの対象は2型糖尿病で、肥満症に向けた開発とは対象の病気が違います(出典4、8)。

ホルモンの組み合わせと注射・飲み薬・月1回以下の注射から肥満症治療薬を整理した地図。日本で使える薬、申請中の薬、開発中の薬を色分けしています。出典1、2、5、8、12、13、14、17。

表2の数値は、試験ごとに比べた相手と計算の仕方が違います。プラセボ(有効成分の入っていない偽の薬)と比べた試験もあれば、別の薬と比べた試験もあります。「予定どおり続けた場合の推定」は、参加者が予定どおり薬を使い続けたと仮定して計算した値です。一方、「途中でやめた人も含めた推定」では、途中で薬をやめた人の結果も含めて計算しています。エレコグリプロンの数値は、第2相(効く量や安全性を中規模で調べる段階)の結果です。

表2 今使える薬と主な新薬の比較

薬(一般名・製品名) ホルモンの組み合わせ 注射か飲み薬か・回数 減量の目安(試験・期間・比較相手・推定方法) 日本の段階
チルゼパチド(マンジャロ・ゼップバウンド) GIPとGLP-1 週1回の注射 日本人の肥満症の試験(SURMOUNT-J・2型糖尿病なし・72週)で、15mgのプラセボとの差は−21.1%。予定どおり続けた場合の推定です(出典9)。 製品別に2型糖尿病・肥満症で承認。
セマグルチド(ウゴービ) GLP-1 週1回の注射 下のカグリセマの試験で比べる基準となった薬です。 肥満症で承認。
オルフォルグリプロン(米国製品名ファウンダヨ) GLP-1 1日1回の飲み薬 肥満の第3相(ATTAIN-1・2型糖尿病なし・72週)で36mgは−11.2%、プラセボは−2.1%。途中でやめた人も含めた推定です(出典10)。 肥満症で承認申請済み、日本では未承認。
カグリセマ アミリンとGLP-1 週1回の注射 日本・台湾の第3相(REDEFINE 5・68週)で−18.4%、セマグルチド2.4mgは−11.9%。予定どおり続けた場合の推定です(出典11)。 日本・台湾の第3相の結果は論文になりました。日本での申請はまだ発表されておらず、米国は申請済みです。
レタトルチド GIPとGLP-1とグルカゴン 週1回の注射 肥満の第3相(TRIUMPH-1・2型糖尿病なし・80週)で12mgは−25.0%、プラセボは−3.9%。途中でやめた人も含めた推定です(出典12)。 肥満症の第3相に日本の施設は入っていません。
サーボデュタイド GLP-1とグルカゴン 週1回の注射 日本人の第3相(SYNCHRONIZE-JP・76週)で6.0mgは−13.1%、プラセボは−1.6%。予定どおり続けた場合の推定で、企業発表の数値です(出典13)。 日本での承認申請はまだ発表されていません。日本人の第3相は結果発表済みです。
エレコグリプロン(elecoglipron) GLP-1 1日1回の飲み薬 日本を含む第2相(VISTA・26週)で75mgへ週ごとに増量した群は−10.5%、プラセボは−0.6%。予定どおり続けた場合の推定です(出典17)。 国際共同の肥満症の第3相に日本の施設が参加。

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オルフォルグリプロンの試験(ATTAIN-1)では、プラセボと比べました(NEJM 2025、出典10)。一方、カグリセマの日本・台湾の試験(REDEFINE 5)では、セマグルチドと比べています(Lancet Diabetes Endocrinol 2026、出典11)。この結果からは、オルフォルグリプロンとカグリセマを直接比べた効果の差は分かりません。

別の直接比較試験(REDEFINE 4)では、カグリセマと、マンジャロ・ゼップバウンドの成分であるチルゼパチドを比べました。この試験では、カグリセマの体重を減らす効果がチルゼパチドに劣らないこと、つまり劣るとしても、その差があらかじめ決めた小さな幅に収まることを示すのが主な目標でした。この目標は達成できなかったとノボ ノルディスクは発表しました(出典8)。

治療を見直すかどうかは、試験の減量率よりも、その方の血糖や体組成、困っている症状、続けやすさをもとに判断しています。

3. 日本の治験で第3相が進む新薬

日本で肥満症の第3相に進んだ未承認の新薬は、結果発表済みのものと試験の予定が登録されたものも含めて9剤です。オルフォルグリプロンの1剤は、この9剤とは別に、すでに申請の段階にあります。日本人だけで調べる試験もあれば、複数の国で行う試験に日本が参加する形もあります。

国に薬として認めてもらうための臨床試験である「治験」では、段階を追って薬の効果と安全性を調べます。第3相では多くの人が参加し、日本人だけの試験であれば、日本人での結果が分かります(出典26)。

日本で肥満症の第3相の結果発表済み・実施中・予定が登録された未承認の新薬9剤の一覧。日本人だけの試験、日本・台湾の試験、国際試験への日本の参加に分けています。出典8、11、13、14、15、16、17、18、19、20。

表3 日本で申請中・第3相の新薬

薬 会社 どんな薬か 日本での試験・段階 詳しい記事
オルフォルグリプロン 米国の製薬会社イーライリリー・アンド・カンパニー(以下、リリー) 食欲や血糖に関わるGLP-1の働きをまねる飲み薬。 申請日は未公表ですが、肥満症で承認申請済み。日本人だけの第3相(ATTAIN-J)の結果があります(出典5、7)。 オルフォルグリプロンの効果と日本の承認状況
カグリセマ ノボ ノルディスク 食欲に関わるアミリンとGLP-1を組み合わせた注射。 日本での申請はまだ発表されていません。日本・台湾の第3相(REDEFINE 5)の結果は論文になりました(出典8、11)。 カグリセマの効果と開発状況
サーボデュタイド ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim) 食欲や血糖、エネルギーの使い方に関わる注射。 日本人だけの第3相(SYNCHRONIZE-JP)は結果発表済み(出典13)。 —
マリタイド 米国の Amgen Inc.(以下、アムジェン) 月1回以下の注射。 日本人だけの第3相(MARITIME-3-J)が開始済み。国際共同試験にも日本が参加(出典14)。 —
エニセパチド スイスの F. Hoffmann-La Roche Ltd(以下、ロシュ)/日本は中外製薬株式会社(以下、中外製薬) GIPとGLP-1に作用する週1回の注射です。中外製薬がロシュから日本の開発・販売の権利を導入しました。 国際共同の第3相(Enith1・Enith2)に日本が参加。日本人だけの第3相は、最初の参加者の登録予定日が2026年10月31日(出典15)。 —
ベロベナチド 米国の Pfizer Inc.(以下、ファイザー) 週1回または月1回の注射として開発中。 日本人だけの第3相(VESPER-JM・VESPER-JW)は2026年10月12日時点で募集前。国際共同の第3相(VESPER-6)にも日本が参加(出典16)。 —
エレコグリプロン 英国の AstraZeneca PLC(以下、アストラゼネカ) 食事や水の制限なく飲めるように作られたGLP-1の薬。 肥満症の国際共同の第3相(Embold)に日本の施設が参加(出典17)。 —
ゼナガムチド(zenagamtide、旧アミクレチン) ノボ ノルディスク 食欲などに関わるGLP-1とアミリンに作用する薬。 注射の日本人だけの第3相(AMAZE 10)あり。飲み薬の第3相は米国のみ(出典18)。 —
エロラリンチド(eloralintide) リリー 食欲に関わるアミリンの働きをまねる週1回の注射。 国際共同の第3相(ENLIGHTEN)に日本の施設が参加(出典19)。 —
レンベリンチド(lenbelintide) アストラゼネカ アミリンの働きをまねる週1回の注射。 国際共同の第3相(SELENE)に日本の施設が参加(出典20)。 —

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この9剤のうち、日本人だけの第3相の結果がすでに出ているのはサーボデュタイドです。この試験では、MRIを受けた一部の人で、内臓脂肪と肝臓の脂肪も調べました。どちらも試験の主な目標とは別に調べた項目で、偶然では説明しにくい差かどうかは正式には判定されていません。日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、76週でどちらも減ったと発表しています(出典13)。

サーボデュタイドのニュースでは、海外の第3相(SYNCHRONIZE-1・76週)の数値を見かけることがあります。この試験では、2型糖尿病のない人で3.6mgと6.0mgを調べました。日本人の第3相(SYNCHRONIZE-JP・76週)の6.0mgの結果は「予定どおり続けた場合の推定」です(出典13)。海外の試験は「途中でやめた人も含めた推定」で、計算の仕方が違います。海外の試験ではプラセボのグループでも体重が5.4%減っており、日本人の試験のプラセボより大きく減っていました(NEJM 2026、出典51)。このように条件が違うため、両試験の数字から、日本人には効きにくい、あるいは効きやすいという結論は出せません。

第3相を終えたあとにも、申請、審査、承認、薬価収載(国が薬の値段を決め、保険診療で使える薬の一覧に載せること)の手続きが残ります。試験の結果を発表した時点では、まだ診療で使える段階ではありません(出典26、28)。

4. 海外を中心に開発される新薬:日本の試験の有無

海外で第3相に進んでいても、日本の施設での試験がない薬があります。レタトルチドでは日本の試験も進んでいますが、対象は肝臓の病気です。

「日本でも治験中」と報じられる試験の中には、肝臓に脂肪がたまる病気であるMASLDを対象としたものもあります。レタトルチドの日本の試験もこれに当たり、肥満症の試験に日本の施設は参加していません(出典22)。

表4 海外を中心に開発されている主な薬

薬 会社 どんな薬か 海外の段階 日本の状況
レタトルチド リリー GIP・GLP-1・グルカゴンに作用する注射。 肥満症の第3相の結果あり。リリーは米国への申請を2027年第1四半期に予定と発表(出典12、21)。 肝臓の病気(MASLD)の第3相だけで、肥満症の試験に日本の施設は入っていません(出典22)。レタトルチドの効果と開発状況
VK2735 米国の Viking Therapeutics, Inc. 注射の薬として開発中。 第3相(VANQUISH)は米国・プエルトリコのみ(出典23)。 日本の試験は登録されておらず、国への治験の届け出の一覧にもありません。
ペトレリンチド デンマークの Zealand Pharma A/S/ロシュ アミリンの働きをまねる週1回の注射。 第3相(ZUPREME)が開始され、登録施設は米国のみ(出典24)。 日本の施設は参加しておらず、国への治験の届け出の一覧にもありません。
アレニグリプロン 米国の Structure Therapeutics Inc. GLP-1の働きをまねる飲み薬。 第3相(ACCOMPLISH-1・ACCOMPLISH-2)は米国の施設のみ(出典25)。 日本の施設で行う試験の登録・届出はありません。日本人を含む第1相(少人数で安全性を調べる最初の段階)は米国の施設で実施。

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マズデュタイド(mazdutide)とエクノグルチド(ecnoglutide)は、中国で承認された薬です。日本の開発情報はなく、日本では承認されていないため使えません(出典29、30)。

5. 2型糖尿病の新薬(2026年):糖尿病の人に関係する新薬

肥満症の新薬の多くで、2型糖尿病の人を対象にした試験も進んでいます。サーボデュタイドの第3相(SYNCHRONIZE-2)の結果は、2026年10月1日に論文になりました。

表5 2型糖尿病の新薬の試験と日本の施設の参加

薬 2型糖尿病の人を対象にした試験・結果 日本の施設の参加 詳しい記事
オルフォルグリプロン リリーの2026年第2四半期の決算資料では、2型糖尿病での申請は米国だけを記載。日本で発表された申請は肥満症が対象です(出典5、21)。 2型糖尿病の人が長く使ったときの安全性を調べる第3相(ACHIEVE-J)を日本の40施設だけで実施し、401人で終了(出典5)。 オルフォルグリプロンの効果と日本の承認状況
サーボデュタイド 第3相(SYNCHRONIZE-2)の結果が2026年10月1日に論文になりました(出典32)。 2型糖尿病のある755人を19か国で調べた試験に、日本の6施設が参加(出典32)。 —
エニセパチド ロシュが第2相の結果を発表しました(出典33)。 2型糖尿病の447人を6か国で調べた第2相に、日本の施設は入っていません(出典33)。 —
ゼナガムチド 2型糖尿病の第2相に加え、日本の第3相の届出があります(出典18、27)。 第2相に日本の施設が参加。 —
エロラリンチド/チルゼパチドとの併用(EloraTZP) 単独では国際共同の第3相(ENLIGHTEN-2)を実施。リリーは、併用の第2b相(第2相の後半の試験)を2型糖尿病のある肥満の人で行い、1本の注射にした製剤の第3相を2026年末までに始める予定と発表しました(出典19、34)。 単独の試験には日本が参加。併用の第2b相は米国・アルゼンチンで行い、日本は不参加。 —
エレコグリプロン 第3相(Eluminate)を実施。アストラゼネカの日本法人も開発品一覧に第3相と記載しています(出典17)。 日本の施設が参加。 —
マリタイド 国際共同の第3相(MARITIME-2)を実施中(出典14)。 日本の施設が参加。 —

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2型糖尿病の治療では、今使っているマンジャロにも、米国で2026年8月27日に心筋梗塞・脳卒中などを減らす効能が加わりました。対象は、心臓や血管の病気を起こすおそれが高い2型糖尿病の成人です(出典31)。

マンジャロで治療中の方の診察では、血糖の経過と症状、続けやすさを見て量を調整しています。新薬の減量率が気になる方も、次の診察で、今の血糖と体調の変化と合わせてご相談ください。

6. 筋肉を守る薬:体重ではなく体組成

筋肉を守る薬はまだ研究段階です。当院では今使える薬でも、体重の中身である脂肪と筋肉を見ながら治療を進めています。

体重が減ったと喜んでいたのに、筋肉まで減っていた方を、私は何度も診てきました。診察では、体重計の数字だけでなく筋肉量の変化も確認しています。

ビマグルマブの第2相(BELIEVE・48週)では、比較のためにセマグルチド2.4mgだけを使ったグループの体重の中身も調べました。このグループで減った体重のうち、脂肪は71.1%でした。残りは、筋肉・骨・水分など脂肪以外の重さである「除脂肪量」です。除脂肪量には筋肉のほか骨や水分も含まれるため、この割合だけでは筋肉がどれだけ減ったかは分かりません(出典35)。

減った体重には脂肪と除脂肪量が含まれることを帯グラフで示し、除脂肪量には筋肉・骨・水分などが含まれると説明する概念図。出典35、36、37、38。

除脂肪量を減らしにくくする薬として、ビマグルマブ、トレボグルマブ、アピテグロマブ、エノボサームが開発されています。肥満症で第3相に進んだ薬はまだありません(出典35、36、37、38、39)。いずれも日本での肥満症の試験の登録・届け出はありません(出典27)。

ビマグルマブ(bimagrumab)は、筋肉の成長を止める信号の受け手をふさぐ薬です。体の特定の物質にくっついて働きを止める注射の薬、「抗体医薬品」に当たります。BELIEVEで高用量のビマグルマブとセマグルチドを併用したグループでは、減った体重のうち脂肪の割合は92.3%でした(出典35)。日本イーライリリー株式会社の一覧では開発中期(第2相)です。詳しい結果はビマグルマブの体組成の結果と開発状況で解説しています(出典39)。

トレボグルマブ(trevogrumab)は、筋肉の成長を抑えるミオスタチンという物質を止める抗体医薬品です。米国のリジェネロン・ファーマシューティカルズ(Regeneron Pharmaceuticals, Inc.)は、第2相(COURAGE・52週)の結果を発表しました。この試験では、体組成を測るDXA検査で除脂肪量そのものの減り方を比べました。75mgとセマグルチドの併用では−4.2%、セマグルチドとプラセボでは−7.3%でした。同社は論文をLancetに掲載予定と発表しています(出典36)。

アピテグロマブ(apitegromab)も、ミオスタチンを止める抗体医薬品です。第2相(EMBRAZE・24週)では、減った体重のうち除脂肪量が占める割合を調べました。チルゼパチドとの併用で14.6%、プラセボとチルゼパチドで30.2%でした。米国では2026年9月11日に承認されていますが、対象は脊髄性筋萎縮症という筋肉が弱くなる病気です。肥満症で減量中の筋肉を守る目的については、まだ研究段階にあります(出典6、37)。

エノボサーム(enobosarm)は、男性ホルモンの受け手に働く飲み薬で、筋肉や骨を主な標的に開発されています。米国の Veru Inc. が結果を発表した第2b相(第2相の後半の試験、QUALITY・16週)には、60歳以上の人が参加しました。調べたのは、減った体重のうち除脂肪量が占める割合です。真ん中の値(中央値)は、3mgとセマグルチドの併用で0.9%、プラセボとセマグルチドで32%でした。この結果はまだ論文になっていません。高齢の人を対象にした第2b相(PLATEAU)が進んでいます(出典38)。

COURAGEの企業発表では、低用量のトレボグルマブ併用で、セマグルチド単独より体重が多く減ることはありませんでした(出典36)。EMBRAZEの論文でも、アピテグロマブ併用とプラセボ+チルゼパチドで、体重の減り方はほぼ同じでした(出典37)。体重の減り方がほぼ同じでも、除脂肪量の減り方には差が出たので、私は体重の減少幅と体の中身を分けて考えます。

当院の診察では、体重や筋肉量の変化と検査結果をもとに、食事・運動と薬の量を調整しています。食事と運動の具体的な方法はGLP-1治療中の筋肉量の変化と対策で解説しています。

▶ ゼップバウンドで体重の中身を見ながら治療を相談する →

7. 「マンジャロより痩せる薬」は必要か:糖尿病専門医の考え

私は、新薬が出るのを待たなくても、今ある薬で治療を進められると考えています。多くの方にとって大事なのは、数%多く痩せることより、脂肪を落として筋肉を守れるかです。マンジャロ・ゼップバウンドは、すでに体重を大きく減らせる薬です。今の薬で脂肪と筋肉がどう変わっているかをもとに、治療の目標を決めます。

一方で、大きな減量が治療に役立つのは、高度肥満や、MASH(肝臓に脂肪がたまって炎症が起き、肝臓が硬くなっていく病気)、睡眠時無呼吸、膝の変形性関節症(体重がかかって膝の軟骨がすり減る病気)がある方です。

「マンジャロより痩せる薬」として話題のレタトルチドの第3相(TRIUMPH-1)に参加した人は、開始時の平均体重が112.7kg、BMIが40.0でした。診察では、試験の数字をそのまま目標にするのではなく、今の体で何を改善したいかから目標を決めます(出典40)。

治療の効果には、続けられるかどうかも関わります。有害事象とは、薬が原因かどうかを問わず、治療中に起きた好ましくない症状などを指します。同じ試験の80週の企業発表では、有害事象で中止した人は12mgで11.3%、プラセボで4.9%でした。体重がどれほど減ったかという数字だけでは、ご自身が無理なく治療を続けられるかは分かりません(出典40)。

BMIが25〜30台前半の方では、私はさらに体重を減らすことより、筋肉量や骨量の低下に気をつけています。低栄養(体に必要な栄養が足りない状態)、胆石、リバウンドにも注意を払います。新薬の大きな減量率と比べて、ご自身の減り方が足りないと心配しなくて大丈夫です。体組成や血液検査をもとに、薬の量と今後の治療目標を私が決めます。

体重のほかに、体を動かす力や基礎代謝(安静時に使うエネルギー)、血糖、肝臓や内臓の脂肪、心臓・血管の病気のリスクも、診察で気にかけています。

筋肉が減ってきた方でも、すぐに薬をやめるのではなく、食事や運動と薬の量を見直して、続けられるかを一緒に考えます。薬は少量から始め、増やすかどうかは症状や食事の状態、体組成と血液検査を見て決めます。

8. 肝臓の脂肪(MASH)・まれな肥満の薬と、開発が止まった薬

新薬の対象には、肝臓の病気や、特定の原因による肥満もあります。同じ「承認」でも、対象の病気が違えば、ご自身の治療とは関係しないことがあります。

肝臓の病気で承認された薬と、試験中の薬

ウゴービには2026年6月19日、日本でMASHの効能が加わりました。対象は、肝臓が硬くなる変化(線維化)が中等度または高度に進み、肝硬変(その変化がさらに進んだ状態)には至っていない場合です。ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、日本で初めてのMASH治療薬と発表しました。MASHと診断され、対象の条件に当てはまる方は、ウゴービでの治療を相談できるようになりました。ウゴービについてはウゴービの成分と治療の解説で解説しています(出典41)。

サーボデュタイドのMASHの第3相(LIVERAGE)には、日本の施設が参加しています。ペムビデュタイド(pemvidutide)は、米国の Altimmune, Inc. が開発するGLP-1とグルカゴンに作用する薬です。同社が始めた第3相(PERFORMA)はMASHが対象です。決算発表に肥満症の第3相の記載はなく、日本の試験もありません(出典42、43)。

特定の原因による肥満で承認された薬

セトメラノチド(setmelanotide、販売名イムシブリー)は、2026年8月24日に日本で承認されました。対象は、脳の一部である視床下部が原因の「後天性視床下部性肥満」です。一般の肥満症全体を対象にした承認ではなく、この特定の原因による肥満がある方に関わる治療です(出典44)。

セトメラノチドは2026年10月14日に薬価収載される予定です(出典28)。米国の Rhythm Pharmaceuticals, Inc. の日本法人リズムファーマ株式会社は、2026年末までに発売する予定と発表しています(出典44)。

開発が止まった薬と、その理由

承認までたどり着く新薬がある一方で、途中で開発が止まる新薬もあります。薬によって肝臓が傷む「薬剤性肝障害」が疑われるなど、安全性の問題で止まった薬もあれば、目標の効果に届かなかった薬や、会社の方針で止まった薬もあります。

表6 開発中止・試験の中断などが公表された薬

薬 会社 何が起きたか 時期
エムグロバート(emugrobart) 中外製薬/ロシュ 途中の解析で、あらかじめ決めていた体重の減り幅の目標に届きそうにないと判断し、肥満症の開発を中止。新たな安全性の問題を示す兆候は認められなかったと発表(出典45)。 2026年9月28日発表
モンルナバント(monlunabant) ノボ ノルディスク 会社が開発する薬全体を見直した結果、この薬の開発を中止(出典46)。 2026年第2四半期
TERN-601 米国の Terns Pharmaceuticals, Inc. 第2相の結果を受けて開発を進めないと発表。検査で、薬によって肝臓が傷んだと考えられる変化がみられた(出典47)。 2025年10月21日発表
ARD-101 米国の Aardvark Therapeutics, Inc. 試験で目標にしていた量より高い量で心臓に一時的な変化(元に戻るもの)がみられ、会社が自主的に中断。その後、FDAが試験の一時停止を指示。会社は第3相を終了(出典48)。 2026年2月27日中断発表、5月14日一時停止の発表、6月終了
AMG 513 アムジェン 今後の開発を中止すると発表(出典49)。 2026年8月4日発表
ダヌグリプロン(danuglipron) ファイザー これまでの臨床試験のデータと規制当局の意見をもとに開発を中止。あわせて、薬剤性肝障害の可能性があり、服用をやめたあと回復した例があったと発表(出典50)。 2025年4月14日発表

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表6のように、新薬は開発の途中で中止になることもあります。新薬の登場を待つあいだも、今使える承認薬の中から病状に合う薬を選んで治療を進められます。

9. 新薬が日本で使えるようになるまで

第3相の結果が出たあとには、承認申請、審査、承認、薬価収載、発売の段階があります。海外で承認された薬も、日本で使うには国内の手続きを経ます。

第3相、承認申請、審査、承認、薬価収載、発売を等間隔で並べ、日本で新薬が使えるまでの手続きを説明する段階図。出典26、28、44。

第3相の試験では、多くの人で薬の効果と安全性を調べます。開発元はその結果などをそろえて国に承認を申請し、国が提出された内容を審査します。薬として承認されたあとは、薬価収載を経て発売へ進みます。図の矢印は手続きの順番を表したもので、矢印の長さは期間を表していません(出典26、28、44)。

オルフォルグリプロン(米国の製品名ファウンダヨ)は、米国では承認されましたが、日本ではまだ審査の段階です。国内で使うには、承認とその後の手続きが残っています(出典5、6、7)。気になる薬があれば、今の治療と合わせて診察でご相談ください。

10. 今の治療でできること:当院の診療

当院では、新薬の登場を待たず、国内の承認薬から病状に合う薬を選びます。体重の中身と血液検査を見ながら、量を調整して治療を続ける方針です。

当院は2023年4月以降、マンジャロ(チルゼパチド)の処方実績が1,000例以上あります。診察では筋肉量と血液検査を見ながら、始め方からやめ方まで相談します。体重が落ちたという結果だけでなく、血糖や体調がどう変わったかも、その後の治療を決める材料です。

吐き気や便秘などのおなかの症状がつらいときは、今の量を続けるか、治療を調整するかを私が判断します。私は日本東洋医学会にも所属しており、漢方を併用して症状を和らげることもできます。症状への対処はマンジャロの副作用と症状への対処で解説しています。

全国対応のオンライン診療から、症状や検査の必要性に応じて対面診療・血液検査へ切り替えます。薬の名前と量、体重・血糖の経過、困っている症状をお伝えください。新薬について気になることも、今の治療目標と合わせて相談できます。食事や運動で難しいと感じていることも、診察でお聞かせください。薬の調整と一緒に、ご自身の生活で続けやすい方法も考えていきます。食事や運動の工夫はGLP-1治療中の筋肉を守るための食事と運動にまとめました。

11. よくある質問(FAQ)

日本で申請中の肥満症の新薬は1剤で、承認の時期は決まっていません。海外で承認された薬の個人輸入は避けてください。今使える薬は、診察でご相談いただけます。

Q1. マンジャロに代わる新薬はありますか?

オルフォルグリプロンやカグリセマなど、肥満症の新薬が開発されています。日本で肥満症の新薬として申請が公表されているのはオルフォルグリプロンです(出典5)。マンジャロは日本では2型糖尿病の薬です。診察では、ご自身の病気でその薬が承認されているかをもとに、代わりの薬を選びます。

Q2. マンジャロよりよく痩せる薬はありますか?

大きな体重減少が報告された開発中の薬はありますが、別々の試験の数値では優劣を決められません。直接比べた試験でも、カグリセマはチルゼパチドに劣らないことを示せませんでした(出典8)。私は減量幅とともに、体組成、血糖、副作用、続けやすさから治療を判断します。

Q3. 次世代のマンジャロと呼ばれる薬は何ですか?

マンジャロの次として話題になる薬には、レタトルチドなどがあります。レタトルチドはGIP・GLP-1・グルカゴンに作用する別の成分です。日本の施設が参加する第3相は、肥満症ではなく、肝臓に脂肪がたまる病気だけを対象にしています(出典22)。

Q4. 2026年に日本で承認される新薬はありますか?

日本では、一般の肥満症を対象に2026年に新たに承認された新薬はありません(2026年10月時点)。承認申請が公表されているのは、オルフォルグリプロンの1剤です(出典5)。後天性視床下部性肥満では、セトメラノチドが2026年8月24日に承認されました(出典44)。ゼップバウンドには2026年5月18日に効能の変更・追加があり、ウゴービには2026年6月19日にMASHの効能が加わりました(出典3、41)。オルフォルグリプロンが年内に承認されるかは、公表情報からは言えません。

Q5. ファウンダヨ(飲むGLP-1)は日本で使えますか?

ファウンダヨの成分オルフォルグリプロンは、日本では肥満症で承認申請済みですが、まだ承認されていません(出典5)。米国では承認された飲み薬です(出典6)。国内の申請と米国での承認の経過はオルフォルグリプロンの日本の承認状況と効果で解説しています。

Q6. 筋肉を落とさずに痩せる薬はありますか?

筋肉を守ることを目指す薬は開発中ですが、肥満症で第3相に進んだ薬はまだありません。今の治療でも、筋肉量を見ながら、食事・運動と薬の量を調整できます。筋肉を守る薬の研究はビマグルマブの体組成の研究と開発状況で解説しています。

Q7. 新薬が出るまで今の治療を待った方がいいですか?

新薬が出るまで、治療の開始を待つ必要はありません。治療中の方は、今の薬の効果と症状を見ながら、診察で量や目標を調整して続けられます。これから治療を考える方も、今使える承認薬が病状に合うかを診察で相談できます。

Q8. 海外で承認された薬を個人輸入してもよいですか?

海外の薬を個人輸入して使うのは避けてください。海外で承認されていても、日本で承認されているか、ご自身の病気に合うかは別です。国内の承認薬について、病状の確認から用量調整、症状への対応まで医師と相談して治療を進めてください。

Q9. 飲み薬の新薬はありますか?

オルフォルグリプロン、エレコグリプロン、アレニグリプロンなどがあります。日本では、オルフォルグリプロンが肥満症で承認申請済みです(出典5)。エレコグリプロンは国際共同の第3相に日本の施設が参加しています(出典17)。アレニグリプロンは日本の施設での試験が登録されていません(出典25)。注射の続けにくさが気になる方も、新薬を待つ間に、今の治療で困っている点を診察で相談できます。

Q10. 糖尿病の人にも関係する新薬はありますか?

エレコグリプロンやエロラリンチドなどでは、2型糖尿病の人を対象にした第3相に日本の施設が参加しています(出典17、19)。肥満症と糖尿病では、承認の対象となる病気が別です。当院の診察では、血糖と体重の中身、症状を合わせて薬を選んでいます。

Q11. 日本で治験に参加するにはどうすればよいですか?

日本の治験は、研究情報を公開する厚生労働省の臨床研究等提出・公開システム(jRCT)や、国立保健医療科学院の臨床研究情報ポータルサイトで探せます。厚生労働省の治験等の情報についてのページから、これらの検索サイトに進めます(出典26)。薬の名前とともに対象の病気や試験の段階で絞ると、ご自身に関わる研究を探しやすくなります。参加を考える方は、試験の登録情報で募集状況・参加の条件・問い合わせ先を見て、今の主治医にも相談してください。

Q12. この記事の情報はいつ更新されますか?

承認状況は毎月確認し、変化があれば反映します。根拠にするのは、国の試験登録、国の審査機関(日本の PMDA・米国の FDA など)、専門家の審査を経た論文、開発した会社の発表です。ページ上部の確認日と更新履歴で、どの時点の情報かが分かります。

12. まとめ

より痩せる新薬が出るまで、治療を待つ必要はありません。目指したいのは、数%多く体重を減らすことより、脂肪を落としながら筋肉を守ることです。今使える承認薬でも、体組成を確かめながら食事・運動と薬の量を調整して、その目標に取り組めます。日本で肥満症の新薬として承認申請が公表されているのは1剤で、このほかに第3相の結果発表済み・実施中・予定が登録された未承認の新薬が9剤あります。

診察では、体重や血糖の経過と、気になっている症状をお聞かせください。当院では、2023年4月以降のマンジャロ1,000例以上の処方経験をもとに、薬を調整します。症状に応じて漢方を併用し、全国対応のオンライン診療から、必要に応じて対面診療・血液検査へ切り替えます。

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監修者

監修医 小林正敬(まさぼ内科・糖尿病クリニック飯田橋院 院長/日本糖尿病学会 糖尿病専門医)

小林 正敬(こばやし まさたか)|まさぼ内科・糖尿病クリニック飯田橋院(東京・飯田橋/糖尿病内科・代謝内分泌内科・内科)代表理事兼院長。日本糖尿病学会 糖尿病専門医(第06341号)、日本内科学会 総合内科専門医(第022910号)、日本糖尿病協会療養指導医、日本東洋医学会所属。糖尿病・代謝・内分泌を専門とし、GLP-1/GIP受容体作動薬を用いた治療と漢方診療に対応しています。院長紹介はこちら (監修日・最終更新:2026年10月12日)

関連ページ

参考・出典

  1. PMDA、令和4年度新医薬品承認品目一覧。マンジャロ(2022年9月26日)、ウゴービ(2023年3月27日)。承認品目一覧
  2. PMDA、2024年度承認品目一覧。ゼップバウンド(2024年12月27日)。承認品目一覧
  3. PMDA、2026年度承認品目一覧。ゼップバウンドの効能変更・追加(2026年5月18日)、2026年9月16日承認分まで。承認品目一覧
  4. PMDA、令和2年度承認品目一覧。リベルサス(2020年6月29日)。承認品目一覧/Kadowaki T et al., JAMA Intern Med 2025;185(10):1206-1217, PMID 40758358(OASIS 2)。
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  46. Novo Nordisk、2026年8月4日、6-K。モンルナバントの開発中止
  47. Terns Pharmaceuticals、2025年10月21日、8-K。TERN-601の開発方針
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